日本史における天皇 週刊東洋経済eビジネス新書No.334
東洋経済新報社
天皇を知れば 日本史がみえる 「象徴」の変遷を読む
日本史を振り返ると、天皇は、政治の表舞台での主役として、また政治的な実権を失ったときは名目上の権力者として、この国に関わってきた。明治憲法の下では統治権を総攬する君主として、そして日本国憲法の下では、国と国民統合の象徴として、歴史の節目でその地位は変化してきた。7世紀後半の律令国家の形成期から令和の時代まで、時の天皇とその時代背景を学ぶ意義は大きい。 令和の時代を迎えたいま、“天皇から見た日本史”の最新の研究成果をみつつ、国のあり方についても考えてみよう。 本誌は『週刊東洋経済』2019年9月14日号掲載の28ページ分を電子化したものです。 概要 天皇は日本史の中で重要な役割を果たしてきた。また最新の歴史学では、歴史上の天皇についての理解も変わってきている。律令国家形成から近現代史上の天皇の事績を振り返りつつ、現代の天皇・皇室のあり方も考える。
現代と歴史上の天皇 天武・持統天皇 国の基礎をつくった天皇夫婦 白河天皇 見直される「院政」の意味 後醍醐天皇 独裁者と文化人 多面的な顔 光格天皇 密かに幕末への流れを用意 明治天皇 「日本の近代化」を体現 昭和天皇 時代遅れの「統帥」の仕組み 戦争終結に向け周到に行動 歴史から見る「三種の神器」 伊勢神宮に派遣された未婚の皇女「斎王」の秘密 「国民の中に入っていく」 行動する天皇陛下の真意 妃に求めた「自分の意見を言える人」 皇室のお金と使い道 大嘗祭めぐり違憲の声も 平成の天皇が徹底した「国民とともに」の姿勢 どうなる女性天皇、女性宮家 依然根強い保守派の反発 INTERVIEW 「伝統と因習を履き違えるな」(小林よしのり) 出口治明の私の天皇論