[決定版]菜根譚

[決定版]菜根譚

守屋洋

PHP研究所

心豊かに生きるための 「人たるの道」を 中国古典から学ぶ

「菜根譚」は、人生の書である。著者は明の人、洪自誠。人たるの道を説く儒教、のんびり自足する思想を説く道教、悩める心の救済となる禅。この三つの教えが渾然一体となった、不思議な魅力をたたえた古典である。そしてなぜか、「菜根譚」は中国よりも日本で人気が高い。まさに、日本人が心に刻むべき「処世の道」がここにあると言える。  「人に道を譲ることこそ、もっとも安全な世渡りの極意」「至るところに人生の楽しみはある。邸宅でもあばら屋でもその点は変わらない」「華美は淡白に及ばない」「風流は世俗のなかにある」……。  そんな菜根譚の邦訳の代表作『新釈 菜根譚』が世に出たのは1982年のこと。守屋洋による心に響く口語訳が施された本書は、単行本・文庫あわせて30万部のロングセラーとなった。そして四半世紀を経て、語釈が加わり各条に解説がついた「決定版」が完成した。守屋洋のライフワークは、ここに結実した。

守屋 洋(もりや ひろし) 著述業、中国文学者。 昭和7年、宮城県生まれ。東京都立大学大学院中国文学修士課程修了。現在、中国文学者として、著述、講演等で活躍中。 著書に『孫子の兵法』(三笠書房)、『中国古典の名言録』(守屋淳氏と共著、東洋経済新報社)、『諸孔明の兵法』(徳間書店)、『論語の人間学』『全訳「武経七書」』(以上、プレジデント社)、『[精選]新釈 菜根譚』『新釈 韓非子』(以上、PHP研究所)、『中国古典一日一言』『中国皇帝列伝』(以上、PHP文庫)など多数ある。

●『菜根譚』について ●前集 (一)人たるの道を守る (二)むしろ愚直であれ (三)才能は秘めておく (四)知りながら使わない (五)自分を向上させるには (六)心に喜びを持て (七)平凡の中に非凡 (八)静中の動、動中の静 (九)静思のときを持て (十)得意のときと失意のとき 他 ●後集 (一)まだとらわれている (二)有能より無能がまさる (三)仮の姿、真の姿 (四)広いものを狭くしている (五)風流は身近にある (六)夢のなかのまた夢 (七)すべての対象から (八)形にとらわれては (九)琴と書物さえあれば (十)歓楽極まって 他