奇跡の社会科学 現代の問題を解決しうる名著の知恵

奇跡の社会科学 現代の問題を解決しうる名著の知恵

中野剛志

PHP研究所

なぜ社会は いつも同じ失敗をする? 名著に答えを学ぶ

社会科学とは社会について研究する学問であり、政治学、経済学、社会学、人類学、国際関係論などが含まれる。その古典を読み返したところで、当時とは時代が違うのだから役に立つことはないと思われるかもしれない。  ところが驚くべきことに、現代を理解するためにはこれらの古典の知見について知る必要があり、さらに言えば現代で起こる様々な失敗は、古典の知恵を知らないために起こったものが多い。組織が官僚化することによる停滞、「抜本的な改革」に潜む罠、株式市場を活性化させることの危険性……。「教養にして実用」である社会科学の知見を明快に解説。  【本書で取り上げる社会科学の古典】 ●マックス・ウェーバー「官僚制的支配の本質、諸前提および展開」 ●エドマンド・バーク『フランス革命の省察』 ●アレクシス・ド・トクヴィル『アメリカの民主政治』 ●カール・ポランニー『大転換』 ●エミール・デュルケーム『自殺論』 ●E・H・カー『危機の二十年』 ●ニコロ・マキアヴェッリ『ディスコルシ』 ●J・M・ケインズ『雇用・利子および貨幣の一般理論』

中野剛志[なかの・たけし] 1971年、神奈川県生まれ。評論家。専門は政治経済思想。東京大学教養学部卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。2000年よりエディンバラ大学大学院に留学し、政治思想を専攻。同大学院より2005年に博士号を取得。2003年、論文'Theorising Economic Nationalism' (Nations and Nationalism)でNations and Nationalism Prizeを受賞。 著書に『日本思想史新論』(ちくま新書、山本七平賞奨励賞)、『TPP亡国論』(集英社新書)、『変異する資本主義』(ダイヤモンド社)、『奇跡の経済教室』シリーズ(ベストセラーズ)など。

第一講 なぜ組織改革は失敗するのか────マックス・ウェーバー ① 第二講 効率性の追求が非効率を生む────マックス・ウェーバー ② 第三講 数値だけで測定できない価値────マックス・ウェーバー ③ 第四講 急がば回れ────エドマンド・バーク ① 第五講 漸変主義こそ、実は近道────エドマンド・バーク ② 第六講 民主政治の怖さ────アレクシス・ド・トクヴィル ① 第七講 平等が進むほど全体主義化する────アレクシス・ド・トクヴィル ② 第八講 人々の絆が社会を豊かにする────アレクシス・ド・トクヴィル ③ 第九講 新しい資本主義────カール・ポランニー ① 第十講 新自由主義と「社会防衛の原理」────カール・ポランニー ② 第十一講 自殺はどうすれば防げるのか────エミール・デュルケーム ① 第十二講 突然の社会変化が自殺を増やす────エミール・デュルケーム ② 第十三講 どうして戦争は起こるのか────E・H・カー ① 第十四講 ロシアがウクライナを侵攻したわけ────E・H・カー ② 第十五講 「軍事力」「経済力」「意見を支配する力」────E・H・カー ③ 第十六講 どうして臨機応変に行動できないのか────ニコロ・マキアヴェッリ ① 第十七講 人はどのようにして必然的に破滅するか────ニコロ・マキアヴェッリ ② 第十八講 世の中、何が起きるか分からないから……────ジョン・メイナード・ケインズ ① 第十九講 いったい経済学はどうなってしまったのか?────ジョン・メイナード・ケインズ ② 第二十講 社会科学の古典は活きている