日本企業のための経済安全保障

日本企業のための経済安全保障

布施哲

PHP研究所

リスクを見抜く眼差し 国際変動の中でも 企業は守りを変えられる

経済安全保障とは何だろうか。  日本企業にとっての経済安全保障の出発点は、米中競争を背景にアメリカや中国、欧州が繰り出す輸出規制や制裁・関税措置などがもたらすリスクを抑えることにある。  本書ではさらに一歩進み、企業が経済安全保障をコンプライアンス(法令順守)に加えて事業チャンスに転換させる「攻めの経済安全保障」を考える。  経済安保や地政学に関心がありながらも、何をどう理解したらよいか分からない人に、見通しとアクションをもたらす1冊。  著者はテレビ局、インターネット企業を経て現在はNECグループのシンクタンクで働き、ビジネスとパブリックマインドの両立という課題に取り組む。日本を変えたいと思う日本人に、本書の経済安保を通じた意識改革と協働を呼びかけるメッセージが届くことを願う。

布施 哲[ふせ・さとる] IISE国際社会経済研究所特別研究主幹、信州大学特任教授、海上自衛隊幹部学校客員研究員。1974年、東京生まれ。上智大学法学部卒業後、テレビ朝日政治部記者、ワシントン支局長、Zホールディングス経済安全保障部長を経てNECのシンクタンク、IISE国際社会経済研究所で現職。防衛大学校総合安全保障研究科卒業(国際安全保障学修士)。米軍事シンクタンクCSBA客員研究員、ジョージタウン大学客員研究員(フルブライト奨学生)として安全保障を研究。国際安全保障学会最優秀新人論文賞。単著に『米軍と人民解放軍』(講談社現代新書)、『先端技術と米中戦略競争』(秀和システム)。専門は経済安全保障、安全保障問題、先端技術の防衛への応用など。

第1章 経済安全保障とは何か 第2章 攻めの経済安全保障へ 第3章 企業にとっての台湾有事リスク 第4章 デジタル安全保障――「データの武器化」とデジタル敗北 終章 経営に活かす経済安保インテリジェンス