組織と仲間をこわす人、乱す人、活かす人 仕事は必ず誰かが見ている

組織と仲間をこわす人、乱す人、活かす人 仕事は必ず誰かが見ている

平岡祥孝

PHP研究所

人は見られている 振る舞いが結果を変える 組織での立ち位置

今の世の中、そして所属する組織が、「なにかおかしいな」と思っても、したたかに、仲間とともに、前を向いて生きてゆきたい人たちに贈る書。  『北海道新聞』夕刊で長期連載された人気コラムを書籍化!  ≪組織の中で働くということは、組織を構成している人間相互の関係性の中で仕事をすること。となると、現在では表舞台から去った「人望」が、復活の時を迎えるかも。というのも、組織というものはおもしろいもので、順境では不要であって、壊したり、かき回したりする人が、危機や衰退時には必要になったりします。業績好調な前の組織では人を育て活かすことができたリーダーも、次の組織では活かすどころか、つぶしてしまったという話もよくありますね。人は人それぞれに事情があるものです。それを把握し、臨機応変かつ柔軟に対処することで百花繚乱の姿を目指すのが本来あるべき目標であるのは言うまでもないことです(それをダイバーシティ社会ともいうそうですね)。けれどもその実現に挑戦し、踏み出せるリーダーには、やはり「人望」が必要だと私は思うのです。ではどうすると「人望」は得られるのでしょう。人は、外見や見た目で9割が判断されるなどと言われますが、ともに働き学び続ける仲間ともなれば、そうではないでしょう――≫「はじめに」より  *本書にちりばめられた、数々の言葉 ●部下の心理的安全性を担保するには、まず上司としての正直さや潔さが必要になる ●気配り・目配り・心配りをするには、観察力や想像力が必要になる ●捨てる神あれば拾う神あり、まずは自分の仕事に誇りを持つ ●人間的なつながりを深めていく、その手段に、あいさつとお礼がある ●自説に固執し、偏見で判断し、助言を聞かない……もう退場したほうがいいのでは ●「感情労働」という働きの価値を認めて、その精神的疲労の回復に工夫する ●頑固、頑迷固陋、強情、聞く気なし、聞き流す人……にはなりたくない ●投げた石、発した言葉は、いずれも戻ってこない ●仕事は誰かが必ず見ている、縁と情を大切に ●非の打ち所のない文章も、一つの誤記ですべて台なしになる ●丁寧に人に接すること、それが、自己を律することにつながる ほか

平岡祥孝[ひらおか・よしゆき] 学校法人稚内大谷学園稚内大谷高等学校校長。1956年、大阪生まれ。北海道大学農学部農業経済学科卒業、同大学院農学研究科修士課程修了。九州大学博士(農学)。農業経済学専攻。静修短期大学(現札幌国際大学短期大学部)、北海道武蔵女子短期大学、札幌大谷大学短期大学部勤務を経て、2012年4月、札幌大谷大学社会学部教授、2022年4月より現在に至る。2001年、『英国ミルク・マーケティング・ボード研究』(大明堂)にて、日本消費経済学会学会賞受賞。他著書に『リーダーが優秀なら、組織も悪くない』(PHP研究所)等。

1章 組織は上司と部下でできている 1 人望とは…… 2 リーダーの好感度 3 おぞましい上司、敬愛される上司 4 気づきの感性 5 ミドルよ、大志を抱け 6 意欲を引き出す 7 生き抜く力 8 傲慢なるヒラメ上司 9 人との「縁」 10 新人指導 11 無形の報酬 12 寄り添い方 13 時候のあいさつ 14 秋の外食 15 飲みニケーション 2章 よき組織経営への道 16 滑稽なる責任逃れ 17 仕事上の裏知識 18 人の偉さにも旬がある 19 三位一体的労働 20 結果よりも過程 21 求められる能力 22 忙しごっこ 23 「エンゲージメント」と「働きがい」 24 北風と太陽 25 見た目が9割は真実か? 26 ミドルの転職 27 人を見る眼 28 改革ごっこ 29 企業人の矜持 3章 仲間と生きる、社会の中で生きる 30 思慮深さ 31 コミュニケーションの第一歩 32 責任と義務 33 「人柄」も差別化要因 34 表情も身だしなみの一つ 35 理不尽 36 一言の恐ろしさ 37 欠伸をする人 38 誤字脱字 39 立つ鳥跡を濁さず 40 引き継ぎ 41 足りない語彙力と礼儀 42 非対面コミュニケーション 43 信頼される仕事人 44 「聞く」と「話す」 45 聴力(ちょうりき) 46 無礼講と後悔 4章 これからのキャリア、それからのキャリア 47 日本語表現力 48 キャリア形成とあいさつ 49 定年後の働き方 50 嫌われない老人 51 無理強いも迎合もせずに 52 バカにした接客 53 高校生と公共心 54 「就活」と言葉の乱れ 55 成果は「意欲×方法×努力」 56 就業力と自分づくり 57 若者と社会性 58 学習歴社会へ 59 「年賀状」考