大御宝 日本史を貫く建国の理念

大御宝 日本史を貫く建国の理念

伊勢雅臣

扶桑社

建国の精神は  「和」と「徳」  に宿っていた

民を大切な宝物として考え、その安寧を祈る「大御宝」の思想。 神武天皇即位の詔に示され、歴代天皇の責務とされてきた理念が日本の歴史を支えていた! 「大御宝」知恵と力で日本が直面する第3の国難を乗り越える!

伊勢雅臣(いせ・まさおみ) 創刊27年の「まぐまぐ!」殿堂入りメールマガジン『国際派日本人養成講座』編集長。昭和28(1953)年東京生まれ。東京工業大学社会工学科卒。製造企業に就職。社員留学制度によりアメリカのカリフォルニア大学バークレー校に留学。工学修士、経営学修士(MBA)、経営学博士(Ph.D.)取得。平成22(2010)年、海外子会社の社長としてイタリア赴任。平成26(2014)年より3年間、現地法人社長としてアメリカ勤務。平成29(2017)年より、国内にて執筆、講演活動に従事。筑波大学日本語・日本文化学類非常勤講師。公益社団法人国民文化研究会理事。NPO法人歴史人物学習館理事長。著書に『世界が称賛する 日本人が知らない日本』『世界が称賛する 国際派日本人』『世界が称賛する 日本の経営』『世界が称賛する 日本の教育』『日本人として知っておきたい 皇室の祈り』『世界が称賛する 日本人が知らない日本2』『学校が教えない本当の日本史』(いずれも育鵬社)、『この国の希望のかたち』『判定! 高校「歴史総合」教科書』(グッドブックス社)など。

序章 〜 日本語に潜む「仕合わせ」への道標 「いただきます」とは誰に何を感謝しているのか? 農耕は「God」の罰!? 日本では農耕は神事 「もったいない」 「お陰様」 「仕合わせ」 「仕合わせ」への道標 第一章 縄文時代 〜 すべては「神の分け命」 1.縄文文化の独自性 狩猟・採集のまま、世界最初の定住を始めた縄文文化 なぜ狩猟採集のまま定住できたのか いのちを支えてくれた精霊への感謝 2.縄文文化が育んだ生命観 すべては「神の分け命」 円環的死生観による平等感 平等で平和な縄文社会 縄文文化が育んだ「民安かれ」の祈り 第二章 神武天皇の建国 〜「大御宝を鎮むべし」 1.建国の目的 争いの世を鎮めるために 天照大神が下された民の食物 「大御宝を鎮むべし」 2.大御宝のための国家ビジョン 「知らす」と「うしはく」 「言向け和す」平和的統合 「かむはかりにはかりたまひ」 瑞穂の国づくり 第三章 聖徳太子 〜 公民国家のビジョン 1.憲法十七条と冠位十二階による内政改革 豪族たちの対立抗争を克服するために 冠位十二階に込められた理想 「仁」より「和」を重んじた理由 「和」と「礼」と「信」で治める国家へ 2.「一大乗仏教」による国民救済の祈り 『三教義疏』に示された「独自の日本的思想」 「一大乗仏教」に込められた全国民救済の理想 祖霊信仰による仏教の変容 第四章 奈良時代 〜 大御宝による国づくり 1.大化の改新による公民国家の実現 「独立自営の農民としての道を開かれた」 太子の理想を具現化した公地公民制 律令による法治国家の建設 2.聖武天皇の苦闘 聖武天皇の苦悩 「だが予はその思いを具体的に民に伝える手段を講じてこなかった」 一枝の草、一把にぎりの土という、わずかなものであっても 大伴家持の「海ゆかば」 3.大御宝による瑞穂の国づくり 行基と「良田一百万町歩開墾計画」 行基集団の高度な技術力 民を育て、その力を引き出した行基 第五章 平安時代 〜 平安なる国を目指して 1.桓武天皇の二大事業 天変地異が続いた平安時代 桓武天皇の後代への恩恵 平安京の造営 最澄が具体化した大御宝のための仏教 蝦夷平定 蝦夷を公民として迎え入れた朝廷の政策 2.太政官たちの志 藤原園人の領地返上 菅原道真の志 道真の改革と「延喜の治」 天皇と一体感を持って朝廷を運営した摂関政治 皇室を支えた藤原氏 第六章 鎌倉時代 〜 武士たちの「一所懸命」 1.源頼朝が生んだ幕府体制の叡智 鎌倉幕府の独創性 天皇の権威のもとでの「征夷大将軍」 「朝廷を誤らせている逆臣を退治せよ」 権威と権力の垂直分担 2.北条氏の「撫民」と「道理」の精神 北条泰時の「撫民」 「道理」による統治 3.元寇から国を守った武士たちの一所懸命 北条時宗の覚悟 鎌倉武士たちの「一所懸命」 元軍を寄せ付けなかった武士たちの勇戦 高麗の内部抗争、日本の結束 第七章 南北朝・室町時代 〜 後醍醐天皇と忠臣たち 1.利の足利尊氏、徳の後醍醐天皇 戦乱が続いた室町時代 室町幕府の内部抗争と「八方美人で投げ出し屋」の尊氏 「利」によって武士を集め、その神輿に乗った尊氏 後醍醐天皇の「大御宝を鎮むべし」 建武中興の祈り 2.建武の中興の祈りの継承 楠木正成の民への思い 建武の中興が遺した精神 第八章 信長、秀吉が目指した「天下静謐」 1.信長の「天下静謐」の志 「天下布武」とは武力制覇か? 「天下布武」から「天下静謐」へ 「天下静謐」のための天皇への苦言と将軍の追放 「天下静謐」のための武装宗教勢力の平定 秀吉による「惣無事令」 戦いの芽を摘む太閤検地と刀狩り 2.キリシタン勢力からの国家防衛 秀吉がバテレン追放令を出した理由 秀吉が見破った宣教師たちの野望 江戸幕府のキリシタン弾圧? キリシタンたちの乱暴狼藉 第九章 江戸時代 〜 大御宝の共同体 1.徳川幕府が目指した「百姓成立」 「徳川の平和」の配当 内政の充実 「百姓成立」は領主の責任 村人たちの「互助」 世界最高の教育水準が実現した農村自治 2.幕末に来日した外国人が見た「幸せの国」 初代米国駐日公使が見た「質素と正直の黄金時代」 西洋を凌駕していた江戸時代の庶民生活 えた・ひにんの差別解消へ 結章 〜 世界史にのこる「大御宝」のエネルギー 荒海への船出 我が国の「根っこ」に根ざした五箇条の御誓文 「大御宝」のエネルギーで荒海を乗り切る