多様性バカ 矛盾と偽善が蔓延する日本への警告

多様性バカ 矛盾と偽善が蔓延する日本への警告

池田清彦

扶桑社

尊重という名の枠が 自由を奪う世界で 本質の多様性とは

「一番重要なのは、自分の頭の中の多様性」 無駄に増える不要なルールやコンプライアンス至上主義、カタチだけの女性優遇、SNSで暴走する正義幻想、「変わり者」の徹底排除――。 「多様性の尊重」が叫ばれて久しいが、今の日本社会は上っ面の「多様性」が自由を奪い、差別と分断を生む本末転倒な状況に陥っている。その原因は一体どこにあるのか? 『ホンマでっか!? TV』でもおなじみの“生物学の専門家"池田清彦が、「多様性」とは何かを解き明かし、世の中にはびこる “なんかいやな感じ”を喝破する! 「多様性社会」を正しく生きる知恵と教養が身につく一冊。 ●尊重されるのは「都合のいい枠の中の多様性」 ●誰にでも「能動的な欲望」を解放する自由がある ●道徳的に生きること=正しい生き方だとは限らない ●必要なのは「多様性の尊重」というフィクションに近づく努力 ●感性や嗜好を他人に「理解してもらう」権利は誰にもない ●配慮するのは自由だが、強制されるものではない ●コミュニケーションとは、自分や相手が「変わること」 ●イノベーションを起こすのに必要なのは異質な頭脳

池田清彦 (いけだ きよひこ) 1947年、東京都生まれ。生物学者。東京教育大学理学部生物学科卒、東京都立大学大学院理学研究科博士課程生物学専攻単位取得満期退学、理学博士。山梨大学教育人間科学部教授、早稲田大学国際教養学部教授を経て、現在、早稲田大学名誉教授、山梨大学名誉教授。高尾599ミュージアムの名誉館長。生物学分野のほか、科学哲学、環境問題、生き方論など、幅広い分野に関する著書がある。フジテレビ系『ホンマでっか!?TV』などテレビ、新聞、雑誌などでも活躍中。著書に『平等バカ』『専門家の大罪』『驚きの「リアル進化論」』(すべて小社)、『人間は老いを克服できない』(角川新書)、『「頭がいい」に騙されるな』(宝島社新書)、『老後は上機嫌』(共著:ちくま新書)など多数。また、『まぐまぐ』でメルマガ『池田清彦のやせ我慢日記』(http://www.mag2.com/m0001657188)を月2回、第2・第4金曜日に配信中。

第1章 そもそも「多様性」とはなんなのか? 第2章 同一性は人間の妄想である 第3章 コンプライアンス至上主義の罠 第4章 多様性社会を「正しく生きる」とはどういうことか 第5章 多様性社会とコミュニケーション 第6章 全方位的に多様であれ