決定版 金利が上がるとどうなるか

決定版 金利が上がるとどうなるか

角川総一

明日香出版社

金利ひとつで 経済も暮らしも ガラッと変わる

「金利のない世界」に慣れてしまった私たちは、「金利のある世界」をうまく想像できません。 しかし、物価上昇と同時に、否応なく金利が上がっています。 住宅ローンも連動して上がるのか? 預金やあの金融商品はどうなっていく? 政府や日銀の施策はどう変化する? マクロの動きから身の回りの金利利回りまでわかりやすく解説します。

角川総一 1949 年大阪生まれ。北野高校から京都大学文学部に進む。1973 年、中退。 1975 年 8 月から 1985 年まで債券専門新聞 ( 公社債新聞、日本債券新聞=いずれも現在はなし ) の記者として債券市場の自由化の歴史をつぶさに取材。主に分析、解説記事を発表。わが国における債券流通市場の草創期に立ち会えたことはとても幸運だったと思う。 専門新聞社を退職・独立後はビジネス雑誌、金融業界誌、マネー誌等で多くの金融・経済、マネー記事を投稿、連載。同時に、経済、金融、投資(債券、株式、為替、金利・利回り計算)の啓蒙書のほか通信教育用テキストを多数執筆。2000 年ごろからは啓蒙的な記事に加え、金融評論なども新聞、雑誌、経済誌の Web サイトなどに発表し始める。 1990 年ごろ、マッキントッシュ(Mac)に出会ったことをきっかけに、投資信託(個別ファンド)のデータベースを本格的に作成。(株)金融データシステムを設立、わが国初の投資信託データブックを刊行。さらに個別ファンドのパフォーマンスについてのチャート集を作成・発行するなど投信の評価活動を日本で初めてスタート。大手証券 4 社並びに投信会社、メガバンク、金融情報ベンダー、大学の研究室にもデータを継続的に提供した。が、外資系並びに新聞社系の大手が投信評価の分野に本格進出してきたことで 2008 年ごろ、投信のデータ分析業務からは撤退。 一方、独立してからは金融機関、経済諸団体、金融教育機関、各種 FP センター等で多くの研修・講演に携わる。主なテーマは経済・金融メカニズム、マーケット感覚養成のための基礎スキル。経済・金融リテラシー向上のために独自で開発した「4K1Bの図」を使った連想ゲームならびに実際の日経新聞を用いたデータウオッチングの学習プログラム、さらには各種データを駆使した経済、投資分析技法は好評を博している。常に念頭に置いているのは「仮説を立てる」「実証データで検証する」「経済現象を連想的に見る」「データを定点観測する」「メディア情報のバイアスを見抜くために最低限の経済・金融データ検索能力を持つ」こと。 主な著書に、「経済の動きが 100%わかるようになる ! 金利のしくみ見るだけノート」 (宝島社)、「金融データに強くなる投資スキルアップ講座」( 日本経済新聞社 )、「日本経済新聞の歩き方」( ビジネス教育出版社 ) 等がある。 過去の主な講演・研修などの経歴 金融広報中央委員会年次総会ゲストスピーカー(日本銀行)/野村證券 FP 研修講師/東京商工会議所/常陽銀行/十八銀行/八十二銀行/北国銀行/岩手銀行/千葉銀行/阿波銀行/横浜銀行/宮崎銀行/静岡銀行/スルガ銀行/福岡銀行/百五銀行/伊予銀行/りそな銀行/四国銀行/西日本シティ銀行/紀陽銀行/福岡信連/静岡信連/全国信用金庫協会/北海道信用金庫協会/文京女子大学/ダイヤモンド ZAI 発刊記念講演会シンポジウムパネラー/金融財政事情研究会35周年記念シンポジウムパネラー/経済企画庁・全国消費者問題国民会議シンポジウムパネラー/名古屋市立大学主催・年金を考えるシンポジウムパネラー/明治大学公開講座等

序章「金利がある世界」がやってきた! 「金利ある世界」へ日本もいよいよ突入した! 世界的なインフレは実は日本より2年も前に始まっていた 米国の連続利上げがもたらしたこれだけの影響 金利が上がれば私たちの暮らしはどうなるか 金利を見ない資産運用なんて危険極まりない! 1章はじめての人のための金利の話 金利って何を思い浮かべますか? お金の貸し借りとは、現在のお金と将来のお金のバーター(交換)である 金利はどんな機能を担っているのか 金利の変動は世の中のお金の動きを変える 日銀はこうして政策金利を決めていた 政策金利とは「誘導目標水準金利」のことだった 金利は雁行あるいは魚群である なぜ金利の話はこんなにもとっつきにくいと人は思うのか? 高金利と低金利、お金の価値が目減りするのはどっち? 2章金利は世界をこう動かす 金利は経済社会でとても大事な役回りを演じていた その昔、預貯金金利は政府、日銀が決めていた 「金利が上がればどうなるか」各当事者で考えると 個人、企業、政府は金利が上がれば得する/損する? 金利上昇による家計、企業への影響は様々 財政と金利を考える 景気が良くなれば日本の財政問題は片付くのか? 良い金利上昇と悪い金利上昇 なぜ日本の金利は上がらなかったのか 3章私たちをとりまく金利と景気・政策・為替 金利を動かす3大原因とは? 物価が上がれば金利が上がる 景気の好不況と金利 為替相場の変動が金利に及ぼす影響 株価も金利に対して重要な影響力を持つ 金利を取り巻くメカニズムに大異変が起こっている 懸念され始めたゼロ金利長期化に伴う副作用 国内短期金利を日経記事で読む 長期金利の動きを読む 日本も影響を受ける海外金利の動きを読む 目が離せない米国の経済統計データ3つ 4章金利と利回りの基礎 利回りはどのようにして誕生したか? 金利はどんな役割を果たしているの? インカムゲインとキャピタルゲインを区別する 単利運用と複利運用 金利が高くなると複利での長期運用が有利 1日複利で知る複利運用の絶大なる効果 物価上昇率、経済成長率計算にも使える複利計算 金利・利回りはプラスだけではありません 金利上昇期の運用は変動金利商品を選べ〈実践編〉 名目金利と実質金利 期間設定で変わる日歩、月利とは? 金利上昇期に債券ファンドを買うってあり? 金利は決まるものか、決めるものか? 5章金利の代表・債券の利回りを知る 私たちは知らないうちに債券を買っている 債券の利回りがあらゆる金利の代表だ! 債券はじめて物語〜手作りでもできる債券のしくみ 国債、社債…債券の仕組みをざっくり知る 預金は“預ける”、債券は“買う” 債券から得られる2つの利益 新発債と既発債 債券の最終利回り 直利(直接利回り)って何? 金利が上がると債券の価格が下がるのはなぜ? 6章これからの金利との付き合い方を考える 金利は長期が先行、短期が遅れるのはなぜか(期待利子率説入門) 金利が変わる具体的な順序を見てみよう イールドカーブ(利回り曲線)で金利を予想する 長短金利逆転は景気悪化の前兆 債券のデュレーションって何? 金利は長期が高い、という常識をぶっ飛ばせ!! 外貨建て商品の実質利回り計算 株式や不動産の利回り計算 巻末資料 主要な財務係数一覧 財務係数を使って元本、期間、利率、元利合計の関係を知る 主要な係数(1)終価係数 主要な係数(2)現価係数 主要な係数(3)資本回収係数 主要な係数(4)年金現価係数 主要な係数(5)年金終価係数 主要な係数(6)減債基金係数