サンエイ新書 『古事記』を旅する神話彷徨
三栄
神話は旅だ。 神の名に、歴史が宿る。 古事記、再発見。
天武天皇の勅命により編纂された『古事記』。ヤマトコトバで編まれたその神話性を読み解く。出雲神話と日向神話、そしてヤマト神話とゆかりのある地を訪れたルポルタージュでは、今に生きる神話の世界を覗く。
はじめに 『古事記』のなかの神話 文◎小林正彦 第一章 日本の神と天皇を知る 神話の起源『古事記』とは何か 12 イザナキとイザナミ 夫婦の始まりと国生み 17 天から追放されるスサノオ アマテラスとの対峙 21 オオクニヌシの国造り 妨害する兄弟の神々 25 天孫降臨 最初の地は日向 29 海幸彦と山幸彦の兄弟喧嘩をおさめたトヨタマヒメ 34 桃太郎伝説を生んだ神武東征 39 関東から九州まで東奔西走 ヤマトタケル 44 神話と史実の狭間に登場する『古事記』のなかの天皇 50 天皇家に受け継がれる秘宝 三種の神器 66 第二章 全国の神話の舞台を訪ねて 三貴子の神々が宿る伊勢・熊野 72 神々の存在を身近に感じる国で「始まりの世界」を逍遥する 出雲神話(島根県/出雲市・松江市・雲南市) 84 コラム・ 絵図と遺跡が物語る【古代の出雲大社】 100 コラム・ 八百万の神々が出雲に集まる【神在月】 102 天孫降臨の霊山から黒潮の海へ アマテラスから日向三代へ 日向神話(宮崎県/五ヶ瀬・高千穂・日向・宮崎・日南) 104 コラム・ 神の里に伝わる民族文化【高千穂夜神楽】 116 初代天皇即位の地で 神武東征の道筋を辿る ヤマト神話(奈良県/橿原・天理・宇陀・吉野) 118 コラム・ 神の鎮座する山【三輪山】 128 日本発祥の地 オノコロ島を往く 国生み神話(兵庫県/淡路島・沼島) 130 コラム・ ヒルコ神の鎮魂劇【淡路人形浄瑠璃】 144 数え切れないほど生活に密着した存在 八百万の神々 146 神霊に近しい存在として登場する『古事記』の中の動物 154 古代人の食生活をうかがい知る『古事記』の中の食べ物 157 第三章 民話の世界を覗く 神々が住む理想郷と人間との出会い 神話と民話 162 今もこの地に伝わり残る 遠野民話と民間信仰 172 岩手の山麓で聞いた口頭伝承 柳田國男と、『遠野物語』の足跡 182 おわりに ゆかりの地に今なお息づく神話 190