謎の独立国家ソマリランド そして海賊国家プントランドと戦国南部ソマリア

謎の独立国家ソマリランド そして海賊国家プントランドと戦国南部ソマリア

高野秀行

本の雑誌社

紛争地の中の平和国 武装解除の奇跡とは? 戦国モガディショを超えて

「WEB本の雑誌」の連載は大いなる序章でしかなかった── 潜入すること計4回。4年に渡る長期取材の末、謎の国家の全貌が明らかに! 終わりなき内戦が続き、無数の武装勢力や海賊が跋扈する「崩壊国家」ソマリア。 その中に、独自に武装解除し十数年も平和に暮らしている独立国があるという。 果たしてそんな国が本当に存在しえるのか? 事実を確かめるため、著者は誰も試みたことのない方法で世界一危険なエリアに飛び込んだ──。 520ページの超ボリューム。 世界を揺るがす衝撃のルポルタージュ、ここに登場!

高野秀行(たかの・ひでゆき) ノンフィクション作家。1969年東京都生まれ。早稲田大学探検部当時執筆した『幻獣ムベンベを追え!』でデビュー。タイ国立チェンマイ大学日本語講師を経て、ノンフィクション作家となる。誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、誰も知らないものを探す。それをおもしろおかしく書くをモットーに、多くの作品を生み出している。 2006年に『ワセダ三畳青春記』で第1回酒飲み書店員大賞を受賞、2013年『謎の独立国家ソマリランド』で講談社ノンフィクション賞を、2014年同作で梅棹忠夫・山と探検文学賞を受賞する。2020年、高野秀行辺境チャンネルを開設。

目 次 プロローグ 地上に実在する「ラピュタ」へ 第1章 謎の未確認国家ソマリランド 1 ラピュタへのビザはどこで取得できるのか/ 2 ソマリ人は傲慢で、いい加減で、約束を守らず、荒っぽい 3 市場に札束がごろごろ 4 動物だらけの遊牧都市 5 世界でいちばん暑い町 6 海賊に拉致されたドイツ人と刑務所の海賊 第2章 奇跡の平和国家の秘密 1 ソマリランド観光案内 2 天変地異には要注意 3 知られざる覚醒植物カート 4 ソマリランドはなぜ治安がいいのか 5 ワイルド・イースト 6 だいたいソマリランド最高峰登頂記 7 ソマリランドが和平に成功した本当の理由 8 独立は認められないほうがいい? 9 「地上のラピュタ」は、ライオンの群れが作る国家 第3章 大飢饉フィーバーの裏側 1 ソマリア三国志 2 北斗の拳を知らずしてラピュタは語れない 3 世話役はカートの輸出業者 4 被差別民の意見 5 ハイエナには気をつけろ 6 アル・シャバーブの影 第4章 バック・トゥ・ザ・ソマリランド 1 奇跡の政権交代 2 ソマリの超速離婚 3 血の代償 4 ワイヤッブの裏切り 第5章 謎の海賊国家プントランド 1 海賊の首都ボサソ 2 氏族の伝統が海賊を止められない理由 3 籠の中のカモネギ 4 プントランドも民主主義国家? 5 ソマリランドの「宿敵」はこう語る 6 世紀末都市ガルカイヨ 7 謎の源氏国家ガルムドゥッグ 8 史上最大の作戦 9 続・史上最大の作戦 第6章 リアル北斗の拳 戦国モガディショ 1 モガディショ京都、二十年の大乱 2 世界で最も危険な花の都 3 剛腕女子支局長ハムディ 4 旧アル・シャバーブ支配区を見に突入 5 完全民営化社会 6 現場に来て初めてわかること 7 カートとイスラム原理主義 8 アル・シャバーブを支持するマイノリティ 9 アル・シャバーブはマオイスト? 10 すべては「都」だから 第7章 ハイパー民主主義国家ソマリランドの謎 1 戦国時代のソマリランド 2 「地上のラピュタ」に帰る 3 アフリカTV屋台村 4 ソマリランド和平交渉の全てを知る長老に弟子入り 5 ソマリの掟「ヘール」の真実 6 ソマリ人化する 7 世界に誇るハイパー民主主義 8 伊達氏の異能政治家・エガル政宗の恐るべき策謀 9 地上のラピュタを超えて エピローグ 「ディアスポラ」になった私